富士山が世界遺産に登録されて、賑わいを見せています。 私が富士登山をしたのは、まだバイクに乗れない学生の頃だったと記憶しています。 その後は新幹線の車窓や、愛車でのツーリング途中で、遠くから富士山の姿を眺めたことはありました。
そして、富士山を目指して愛車を走らせたことはないなと今更ながらに気づきました。 日本一の山として有名だからこそ、敢えて話題に上らなかったのかもしれません。 ですが世界遺産となった今、世界中の人が富士山を目指す前に愛車と一緒に見ておきたいと考えるようになりました。
私の愛車はホンダのCB400で、スポーティーなルックスと軽快な走りが魅力のモデルです。 力強いエンジンと軽やかなハンドリングは、富士山周辺の林道ツーリングや山道にも最適な気がします。 というわけで、CB400乗って富士山を見に行きたいと思い立ち、早速週末に出かけることにしました。 まずは国道138号線を走り山梨県へ、朝ご飯を食べずに出発したので、道の駅・富士吉田へと入ります。 ここで名物の吉田うどんを遅めの朝食にいただいたあと、富士山の伏流水をマイボトルに汲みました。
この道の駅では富士山の天然水が湧き出ており、富士山気分を味わうことができます。 その後、河口湖へと愛車を走らせ、新倉富士浅間神社を参拝することにしました。 バイク情報のツーリングサイトで、見かけたことがあったからです。 五重の塔の目の前に富士山がそびえ、日本らしい情景を拝むことができ、事前に情報を得ておいたのは、ラッキーだったと思いますね。
その後、国道139号線から楽しみにしていた林道へと入ります。 まずは船津線を走り、ほどなくして林道富士線へと入っていきます。 この林道の標高はなんと1800メートルに及び、本栖湖や富士の樹海なども見渡すことができ快適でした。 さらに林道軽水線へと入ると、ダートコースがしばらく続き、林道ならではの走りも楽しむことができました。 さらに、林道鳴沢線を通過すると国道139号へつながります。
ここを少し走ると紅葉展望台があり、雄大な富士山の姿を麓から見ることが可能です。 遠くから眺める富士山は頂上付近しか見えませんが、やはりここまで来ないとこれほどに大きい山だというのは実感できないかもしれません。 裾野の広さだけでも、圧倒されてしまいました。
精進湖を回遊するように国道139号を南下すると、富士山南麓へと到達します。 世界の人々を魅了する日本一高い山を、愛車と見れたのは最高でした。