先日、ツーリング仲間の友人がバイク事故にあいました。
当日は雨が降り注ぐ夜中でしたが、たまたま外出する用事があったので、いつものようにバイクにまたがり出発しようとしました。 ですが、すぐ近くの交差点に救急車が停まっていたので、何事かと見にいってみることにしました。 自宅付近の交差点は以前から何度か事故が発生しており、地域のなかでも危険な箇所として注意を呼びかけられるような場所です。
ですので、私からすればいつものことといえば、その通りで、特に気にすることはありませんでした。 しかし、見渡してみると前方を大破した車が停まっており、今回の事故は相当酷かったのだと瞬時に理解できました。
あまりに凄まじい形をしていたので、電柱にでもぶつけたのかと近寄ってみましたが、電柱には傷一つなく、車両との追突事故だと予想つきました。 こうなると、もう一つの状態も気になってしまい、探してみました。
すると、すぐ傍にどうにも見覚えのあるバイクが原型を留めないほどの様子で横たわっていました。 この時点で相当に動揺していましたが、さすがに違うだろうと気を取り直し、ナンバープレートを確認してみたところ、やはり友人のものに違いなく、その場で立ち尽くしました。
事故の内容は転回しようとした車に直進中のバイクが衝突するというものでした。 右折待ちだと思っていた車が転回し始め、スピードの出ていた友人は停まることはできないと判断し、ハンドルを切ったそうです。 しかし、路面が濡れていましたので、バランスを失いそのまま衝突、そして、バイクとともに路肩へ突っ込むという悲惨な状況だったようです。 後ほど、警察の方から聞いた話ですが、バイクのブレーキパッドが擦り減っていたようで、ブレーキが十分に効かなかったことも、より大きな事故へ繋がった原因のようです。
幸運なことに車の運転手も友人も命に支障はありませんでしたが、友人はバイクだったこともあり、全身に数箇所の骨折をしてしまいました。 全治3ヶ月ほどの大きなものでした。
今回の事故は車にも過失がありますが、当然、友人の不注意によるものもあります。 バイクは車体が小さく、錯覚によってスピードが出ていても遅くみられがちなので、ライダー自ら気を配る必要がありますし、雨の日ですので、滑りやすい二輪ではスピードを出すべきではありません。
加えて、バイクは車と違って、体全身がむき出しの状態で走ることとなります。 それも魅力の一つではありますが、大変に危険であることを常に意識しておかなければなりません。 今回、友人は一命を取りとめることができましたが、何か間違っていれば最悪の結末になっていたことでしょう。
バイクは楽しいだけがそうではありませんので、これを教訓にし、常に注意深く、安全に留意したバイク生活を送っていきたいと再確認した出来事でもありました。