ここ数ヶ月、友人の事故に関する出来事ばかりを書いていましたが、今回はその友人との話題によく登場するバイク保険について取りあげてみます。
事故と保険が密接な関係を持っていることは、皆さんご存知だと思いますが、保険の効果についてはどうでしょうか。 乗っている方はもちろん、何かしらの保険に加入しており、毎月、決まった金額をおさめているはずです。 しかし、事故やトラブルに見舞われない限り、その効果を実感することはないでしょう。
実際に私がそうでありまして、重要だと分かってはいるものの、どの程度のものなのかは検討もつきませんでした。 そんな状況のなか、事故の当事者である友人の話を受けて始めて、大切さを知ることができました。 そして、その大切さを知っていることがどれだけ必要なことかを痛感していますので、友人の件を例に挙げて、紹介していきたいと思います。
事故の形態はおおまかにいうと、交差点での直進する二輪と右折車の衝突事故となります。 過失割合には形態によって基本が定められており、今回の場合だと二輪が20%、四輪が80%です。
車と二輪の接触事故は状況にもよりますが、二輪の方が被害者となる傾向が強いです。 それに加え、お互いに信号は守っているなかでの直進車だったこと、車が不注意な転回をしたことなどが作用し、結局、5%と95%の割合で示談が成立しました。
この比率に沿って、補償金が設定されます。 友人も相手方も対人、対物賠償保険に無制限で加入していました。 よって、詳細な金銭面には触れませんが、三ヶ月の入院費、バイクの買い替え金などは全て、相手方の保険金によって賄うことができました。
また、人身損害補償保険にも加入しており、長期的な休業による日々の生活面には全く気を使う必要がありませんでした。
以上の保障によって、余計な心配をせずに、治療に専念することができています。 これが仮に自賠責保険しか入っていないような状況だと、経済的な問題になってくるのは間違いなく、治療どころではなくなっていたでしょう。 友人は「退院したらすぐバイクに乗りたい」と言っていることを前回紹介したと思いますが、それもこれも補償があるからこそ実現できることなのです。
そして、特に重要だと思わされたのが、相手が無保険だった場合でも自分で補償できるような状態にしておくということです。 友人の場合は、幸いなことに相手方もしっかりと保険に加入していたので、落ち着いた治療をすることができています。 ですが、加入していない相手であったしても、自身の保険で全て補償できるようなプランを組んでいるらしく、問題なく過ごすことができていたようなのです。
私はそれを聞いて、改めて保険内容を見直してみたところ、自分で補償できる範囲が非常に狭いことが分かりました。 もし、友人と同じような事故にあい、相手が無保険だったとき、請求問題に発展するには間違いありませんが、その間の治療費などは全て自分で負担しなければなりません。 その損失は計り知れず、おそらく、賄うことは不可能でしょう。
事故はいつ自分の身に降りかかるか分からないといいますが、本当にその通りで、それに備えたできるだけの保障を自分にするべきだと感じています。 その一瞬で全てを失う前に、いまのうちに全てを守れるようにしておこうと思います。