HONDAから、初のパーソナル電動バイク「EM1e:(イーエムワンイー)」が2023年8月24日に発売されました。 これまでにもビジネスやリース向けの電動バイクは手掛けてきたHONDAですが、個人向けの電動バイクは今回が初めてです。 価格も29万9,200円とリーズナブルで、しかも自治体によっては補助金も受けられるため、かなりお得感のあるバイクです。
排ガス規制が年々厳しくなり、バイクを買うのをためらっているライダーも増えてきている昨今なので、電動バイクはかなりの人気が出そうです。 電動バイクの補助金は国が行なっているものの他に、各地方自治体が提供している補助金があるため、合わせれば購入金額を大幅に抑えることができます。 例えば東京都の場合は、ガソリン車両との価格差から国の補助金を除いた額が補助されるため、ガソリン車と同じ感覚で電動バイクが入手できます。
EM1e:は、中国五羊ホンダから2021年に発売された電動スクーター「U-GO」をベースに作られたバイクです。 バッテリーはMPPに置き換え、モーターと制御系を専用チューニングしているのが特徴で、2022年秋のミラノショーで初公開されています。 MPPの重さは約10.3kgでシート下に収められており、簡単に着脱できるので、家に持ち込んで充電することが可能です。
車体もスリムで、総重量は92kgと軽量なわりにシートスペースがゆったりとしているのが特徴で、乗り心地は快適です。 航続距離は53kmなので、ちょっとした買い物や通勤・通学などには問題ありません。 シート下にはMPPの他に3.3lの小物入れもあり、便利な使い方ができる他、フロントにもインナーポケットがあり、500mlのペットボトルが収まるように設計されています。 ホイールはフロントが12インチ、リヤが10インチで、安定感のある走りが楽しめます。
また、フロント右側にはUSB Type-Aソケットが装備されていて、スマートフォンの充電などにもぴったりです。 カラーはパールサンビームホワイトとデジタルシルバーメタリックの2色展開で、MPPは別売りもされています。
電力源のHonda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック e:)はゼロから満充電までが約6時間、電動だけあって大変静かでしかもクリーンな乗り心地です。 モーターの出力を抑え、省エネ走行に寄与する「ECONモード」が搭載されていて、振動も少ないので、このバイクに慣れると普通のバイクに違和感を覚えるかもしれません。 HONDA独自の連動ブレーキシステムによって、安全な走行ができるのもメリットのひとつです。