今日はバイク事故にあった友人のお見舞いにいってきました。 病院への道中は、あまりに大きな事故でしたので、どんだけ意気消沈しているだろうかと、そしたら、どんな言葉をかけてやろうかと、私なりにずっと考えていました。
事故にあった当事者というのは、それによったトラウマが残ってしまうものです。 随分前の話ですが、バイク事故にあってしまった友人がもう一人います。 その友人はもう一生バイクには乗らないと明言しています。
それは、またがるだけでも当時の様子がフラッシュバックしてしまい、ときにはパニック状態にもなるほどのリスクを抱えているからです。 バイクの話や、他人が乗っている姿を見る分には全く問題ないと言っていますが、自身が直接に接した時点でもう堪えられないようです。
このような状況を傍で見ていたので、友人もそうなっているという可能性を否定することはできませんでした。 しかし、結果から言ってしまうと、考えた時間が全て無駄になるほどに元気でした。
病室に入ると、いつものような笑顔で迎えてくれ、その姿だけでも安心しました。 命に別状はないと聞いてはいましたが、事故直後すぐに救急車で搬送されていたので、本当に無事なのかどうか、この目で見るまでは信じることができなかったのです。
それから、事故についてのあれこれをお互いに話し合ったあと、友人が驚くような言葉を発しました。 なんと、「退院したら、またすぐにバイクを買って乗りたい」と言い放ったのです。 本当に衝撃でした。 上記したようなトラウマがあるのではないかと心配していた、私の身にもなってほしいものです。
私自身は事故経験がありませんので、正確なことは分かりませんが、間違いなく、恐怖を感じているはずで、これからのバイク生活について考える余裕なんてないと思い込んでいました。 それこそ、もう乗らないと言ってもおかしくないですし、それに関しては何もいうつもりはありませんでした。
ともあれ、そのような前向きな発言がでたことはバイク仲間として嬉しかったです。 大変な事態になったにも関らず、また乗りたいと言えているのは、本当にバイクが好きな証拠です。 正直、半ば飽きれてはいましたが、逆に勇気をもらえた気がしています。
友人と別れ、いつものように愛車で帰路につきました。 走行中、また友人と一緒にツーリングに出掛けることができるのかと、心が躍っている自分がいました。
帰宅すると、すぐに連絡がきて、新しいバイクはどれがいいか、納車したらどこに行こうなどと興奮した様子で喋っていました。 少しは反省をしたらどうかとも思いましたが、それは本人が一番に知っていることです。
私にできることは、心配することではなく、新しいバイクに乗った友人と楽しい思い出を作っていくことかもしれません。