先日、長年愛用しているバイク、CB400のシートに小さな穴を見つけました。普段はしっかりと手入れをしているだけに、その傷を見たときのショックは大きなものでした。調べてみると、どうやら外に駐車していた間にいたずらされてしまったようです。大切にしてきた愛車にこんな形で傷がつくのは、バイク乗りにとって大きな痛手です。
バイクのいたずら被害は、シートの破損に限らずさまざまなケースがあり、多くのライダーにとっては共通の悩みといえます。そこで今回は、バイクへのいたずらの種類やその心理、そしてバイクをいたずらから守るための有効な対策についてお伝えします。
バイクは道路や屋外の駐車場に停めておくことも多いため、いたずらのターゲットになりやすいといわれています。以下によくあるバイクのいたずら被害について見ていきましょう。
バイクの外装に、硬い物で傷をつけられたり、シートに穴を開けられるといった被害がしばしば報告されています。シートは簡単に交換ができないため、一度穴が空いてしまうとその後の修理も手間がかかります。特にナイフでの損傷やタバコで焼け焦げをつけられるケースがあり、シートの破れは見た目に大きなダメージを与えるため、ショックも大きいでしょう。
鍵穴にガムや接着剤などを詰め込まれ、エンジンをかけることができなくなる被害も多くあります。こうしたいたずらは、修理に費用と時間がかかるだけでなく、最悪の場合は鍵交換が必要になるため、特に手痛い損害です。
タイヤをパンクさせられるのも、代表的ないたずらのひとつです。空気を抜くだけならまだしも、ドライバーや釘で意図的に穴を空けられると、安全面での心配も出てきます。特に出先でこのような被害に遭うと、その場で動けなくなる可能性もあります。
バイクへのいたずら行為の中には、意図的にカウルを割ったり、ミラーを引きちぎったりするような破損被害も少なくありません。また、ボディ全体に落書きされるケースもあり、これも修理が必要なため多大な費用がかかる場合があります。
「いたずら」という範囲を超え、ナンバープレートやマフラーなど、バイクのパーツが盗まれることもあります。特にナンバープレートは盗難されやすく、一度なくなると再発行手続きが必要になります。パーツ盗難は外観が変わってしまうだけでなく、走行にも影響が出ることがあるため、大きな問題です。
なぜ人はバイクにいたずらをするのでしょうか?これにはいくつかの心理が関わっているとされています。
他人のバイクが高価なモデルであったり、手入れが行き届いていると、妬みからいたずらをする人がいるようです。バイクが高価であればあるほど、注目を集めやすくなるため、ターゲットになるリスクも高まります。
何かに不満を感じていたり、日常のストレスを抱えている人が、それを発散するためにいたずらを行うこともあります。自分以外の何かを破壊したり傷つけたりすることで、自己満足を得ようとするのです。
特に若年層の中には、単にスリルを求めていたずらをする人もいます。見知らぬ他人のバイクにこっそりいたずらをすることで、何かに挑戦している気分を味わうのです。
さらに悪質な場合は、バイク盗難を計画している人物が「バイクが無防備かどうか」を確かめるために、いたずらを行うケースもあります。例えば、わざとミラーを破損し、そのまま放置されていると、持ち主が乗らなくなったバイクと判断されて、後に盗難されるリスクも考えられます。
いたずらからバイクを守るために考えられる対策はいくつかありますが、完全に防止するのは難しいといわれています。そこで、被害を減らすための方法をいくつかご紹介します。
カバーはバイク全体を目隠ししてくれるため、いたずら予防に役立ちます。バイクカバーをしておくと、車種や外観が分かりにくくなり、注目されにくくなるという効果が期待できます。しかし、カバーを外すだけでいたずらできる状況に変わりはないため、過信は禁物です。
防犯カメラがある駐車場に停めることで、一定の抑止力が働きます。カメラの存在だけで犯行を思いとどまる可能性もあるため、防犯カメラが設置された場所を利用することをおすすめします。ただし、犯人がカメラの死角に隠れる可能性もあるため、注意が必要です。
バイクへのいたずら被害を減らしたい場合、屋内駐車場を利用するのも有効です。特に防犯システムが整った屋内駐車場ならば、セキュリティが高く、無断で立ち入ることが難しいため、いたずらされるリスクが大幅に低減されます。アイドゥのような二輪専用駐車場であれば、屋内かつ防犯対策が充実しているため、大切な愛車を安心して預けられます。
ロックは、バイクを簡単に動かせないようにするためにも役立ちます。特に、タイヤロックやディスクロックなどを活用することで、いたずらや盗難のリスクが下がるでしょう。ただし、ロックをしていても、外装などは無防備なので、他の防犯対策と併用することが大切です。
バイクのシートが破られたり、鍵穴に異物を詰められたりする被害は、想像以上に多くのライダーが経験しています。大切にしているバイクに被害が及ぶと、修理費用がかさむだけでなく、精神的にも大きな痛手を負うものです。いたずらからバイクを守るためには、できる限り防犯対策を強化し、信頼できる駐車場所を選ぶことが重要です。
アイドゥのバイク専用駐車場のように、防犯カメラやセキュリティシステムが整った場所で愛車を管理することは、大切なバイクを守るための有力な手段です。バイクのいたずら被害に悩んでいる方は、ぜひこうした安心して利用できる駐車場を検討してみてください。
いたずらに合わず、快適なバイクライフを過ごすためにも、防犯対策は欠かせないものといえます。