12月の某日にバイク仲間4人と私の計5人で山へ小規模マスツーリングに行ってきました。 決行日1ヶ月前から、年度収めのツーリングとのコンセプトで計画していましたが、目的地を間違えたような気がしていました。 しかし、まだこのときは気がしているだけでした。
当日、あいにくの曇り空でしたが、朝の8時頃に集合しました。 運転は神経を知らず知らずのうちに使ってしまうものなので、食事は大切だとの話になり、近所のコンビニにて、朝ごはんを買い、各自しっかりお腹を膨らませました。 ツーリングをし始めた時から、まさにその通りだと考えていますし、出発前には少しでもいいので食べるようにしたほうが間違いありません。
そして、そこで、隊形を決めたのですが、友人が先頭を走り、私は最後尾でいわゆるまとめ役のような立場で走ることになりました。 小規模であってもマスツーリングの形をとるならば、隊形が重要となります。 メンバーの中でも特に技術のある人や多くの経験をつんだ人が先頭や後方につくようにします。 初心者や経験の浅い人はできるだけ間に入れる必要があり、そうしなければトラブルに発展する可能性が高くなってしまうのです。 正直、私は経験の多い人間ではないのですが、他メンバーと比べ、ツーリングの回数が多いことから選ばれました。
それからは、目的地へ街中やバイパスを使って向かいましたので、特に大きな問題もなく、スムーズにことが進んでいました。 途中には観光地化されている道の駅に寄り、ご当地グルメを堪能したりと和気藹々と楽しんでいました。
問題はここからです。
目的地の山のふもとへ到着し、山頂を目指して峠道、林道を登り始めたのですが、明らかに天候が悪くなり、大雪が降ってきてしまいました。 半分程度進んだところに休憩地点があったので、そこで一息つくことにしました。
メンバーの一人が「天候も悪いし、時期も時期だから、引き返したほうがいいかもしれない」と言ったのですが、私を含めた仲間達は「もうすぐで到着するはずなので、あとちょっと頑張ろう」と意見し、結局、先を急ぐこととなりました。
出発してから少し経つと路面が濡れ、凍結している箇所も出ており、走るべきではない状況になってきました。 そして、山頂に到着するまでの最後のカーブと書かれた場所で先頭がスリップし、転倒しました。 それに続いて2台目、3台目と連鎖していき、ついに私までも転倒してしまいました。 結果、5人全員のバイクに損傷が出たため、そこで断念し、各自、雪に積もられながら、愛車を押しながら下山するという悲惨な結末となりました。
大変に危ない状況だったことが理解して頂けるでしょうか。 読んで頂いた皆さんには、ぜひとも教訓にしてほしいです。 12月に山に行かないこと、雪が降ればただちに停まって対策を練ること、凍結した路面を走るなど、決して無理をしないこと。
どうしても行きたいならば、それなりの十分な準備をするようにしてください。 今では仲間内でも笑い話になっていますが、現場は恐怖と後悔しかありませんでした。