愛車に乗り始めて、もう随分経ったような気がしていますが、購入当初はどんなだっただろうかと思い返してみました。
当時、バイクの知識を全く持ち合わせていなかった私は、単純な見た目からのめり込み、のちに愛車となるCB400のデザインのスマートさ、心地よいエンジン音に惚れ込んでいました。 元々、バイクには一度は乗ってみたいと憧れを抱いていたので、それからの行動は早いものでした。
自分なりにさまざまな情報を集め、とってつけたような知識を使って、できるだけいいものをと探し続け、今では行きつけとなっている店にて、購入へと至りました。 納車の日まで心を躍らせる毎日で、少年時代に戻ったような気分にさえなっていたような覚えがあります。
待ちに待った愛車を手に入れてからは、数え切れないほどのツーリングをしました。 感じたことのない風を切る感覚、見たことの無いような美しい景色、美味しい食べ物、全てが新鮮で楽しさに溢れていました。 そして、以前からの友人を始めとした、多くのバイク仲間とたくさんの思い出を作り、充実した日々を過ごしていました。
そして、今でもその気持ちは全く同じで、むしろ、より深い楽しみを得ることができている気がします。 走れば走るほど、新たな魅力が見えてきており、まだまだこれからなんだとも感じています。
そのような中で、私に夢が出来ました。 将来、バイク店をやってみたいのです。
動機はというと、私の人生はバイクによって変わったといっても過言ではなく、今ではバイクという夢を買ったのだと思い始めています。 実際に上記のような体験をさせてもらっており、生活が本当に豊かになりました。 加えて、まだまだこれからだと感じている通り、新たな想いも絶えず溢れ出ている状況で、まさにこれは夢そのものではないだろうかと、そう思うのです。
この話を行きつけの店にいる例の店員にしたみたのですが、そんな大層なことをいってもらっちゃ困るけど、夢を売ってるといつも意識している、と口にしていました。 それを聞いたとき、なんて素敵なことを言うのだろうと関心したのと同時に、少し羨ましく見ている自分がいました。
そこで、気づきました。 私は売る立場になりたいのではないかと。
以上が動機の全てです。 現実的に考えて、店を経営するわけですから、多くの困難が待っていることでしょう。 しかも、店を持った経験はありませんので、一から勉強しなければなりません。 友人には行き過ぎた趣味だともいわれましたが、正直、その通りです。
しかし、これらを十分に承知した上での決断です。 それでも、そこに価値があると信じているので、実現させなければ自分に申し訳ありません。 元気がある早いうちに立ち上げ、老後も夢を売り続けられるようにできることを目標としてやっていきます。