ブレーキングテクニック取得の目的は下り坂での急激なスピードを抑えることです。 なぜならば、急激にスピードが出てしまうと事故につながる危険があります。
ツーリングに出かけますと峠道や高速道路に差し掛かることが多いです。 その際の下り坂はかなり長いものが多く存在しますので、こうしたブレーキングテクニックを身につけて安全運転を試みる必要があります。 それは自分の身を守ることはもちろん、他の人に迷惑をかけない、事故を起こさないということにもつながるでしょう。
トラブルケースの一つとしてベーパーロック現象があります。 どういったことかといいますと、高速道路や峠道での長い下りでブレーキが効かなくなってしまうという現象なのです。
この現象は長い時間、ブレーキを続けることでブレーキフルードが変化を生じるという現象で、ブレーキフルードが沸騰してその蒸気により制動力が妨げられます。 というのも、沸騰してできる気泡がブレーキの圧力を弱めてしまうのが原因で強いブレーキングによっても起こる現象なのです。
また、フェード現象というトラブルケースもあります。 このケースはどのようにして起こるかといいますと長く下り坂をブレーキングで下りると起こりやすいのです。 つまり、長く下りることによってブレーキディスク・ブレーキパッドが過熱して摩擦を起こす力がなくなってしまいます。 これをフェード現象というのです。
こういった現象によってブレーキが効かなくなってしまいますので危険な状態になります。 バイクの場合はベーパーロック現象もフェード現象も起こりえるものなので注意が必要です。
上記で説明しましたブレーキフルード現象やフェード現象が起こるとブレーキが効きにくくなりますので、そうならないためには下り坂にはエンジンブレーキを使用した方が良いでしょう。 また、定期的な部品交換もしないといけないです。 特にブレーキフルードやブレーキの周囲にある部品は時々安全確認をするとよいかもしれません。 その際、部品に何か異常があればすぐに部品交換をするようにします。
もしもブレーキが効かずに困ってしまった場合はギアのシフトダウンをしましょう。 減速させながら停止する方向にもっていき、安全に停止できる場所で停止します。
ブレーキも含めてバイクの運転は安全第一ですから、安全運転を心掛けないといけません。 安全運転のためには日頃からのメンテナンスも大事ですし、運転の仕方に注意することも大事です。 そして、時には初心に返って交通標識を覚え直すなどの努力を怠らないようにするとよいかもしれません。 このようにして、安全で楽しいバイクライフを送りましょう。