バイクのヘルメットに関しては、日本には世界的な有名なメーカーがありますので、いつも国産を使用しているというライダーも多いと思います。 とはいえ、たまには外国の有名メーカーのヘルメットも試してみたいという人は、サイズに注意する必要があります。 ヨーロッパなどのメーカーのヘルメットは頭部が細めにできているものが多く、日本人の頭にはうまくフィットしないことが多いからです。
例えばAGVヘルメットは1947年に創業されたイタリアのヘルメットメーカーで、Moto GPチャンピオンとして有名なバレンティーノ・ロッシやジャコモ・アゴスチーニ、ケニー・ロバーツなどといったそうそうたるメンバーが愛用者として知られています。 AGVというのは「Amisano Gino Valenza」の略で、創業者の名前ジーノ・アミザーノと町の名前の頭文字を取ったものです。 イタリアメーカーならではのおしゃれなデザインのAGVヘルメットは日本にもファンが多いため、頭の形状がうまく合わないという問題点を解決するために「アジアンフィット」が採用されています。
アジアンフィットというのは日本人などアジア人の頭の形に合わせて特別に作られたサイズのことで、内装の使用を変えることで長時間のツーリングでも快適に過ごせるようにデザインされています。 アジアフィットが採用されていないヨーロッパメーカーのヘルメットは、こめかみの部分や側頭部が締め付けられるデザインが多く、大きなストレスを受け疲労感を増長させてしまうというデメリットがあります。 ところが、アジアンフィットのヘルメットはアジア人の骨格の形状に合わせて作られているため、ストレスが少なく、長時間のツーリングにも耐えられる仕様になっています。
海外仕様のヘルメットは前後に細長く作られているため、自分のサイズに合ったヘルメットを購入してもきつくて入らないといった問題が生じることが多いものです。 強度規格に関しても日本のヘルメットと海外の製品とには違いがありますので、選ぶ際には注意しなければなりません。 海外製ヘルメットの強度規格は日本よりも基準が厳しいものも多く、強度の面では心配はいりませんが、日本で着用するためには「SGマーク」がついているかどうかを確認することが大切です。
AGVからはさまざまな価格帯のアジアンフィットヘルメットが発売されているので、予算に合わせて選ぶことができます。 「PISTA GP RR」などは10万円以上する高級モデルとはいえ、デザイン的に魅力があるのも確かです。 3万円前後のお手軽モデルを探しているライダーには、「k1」がおすすめです。