バイクには600〜1500個というおびただしい数のパーツが使われているため、かなりのバイク通であってもすべての部品の役割と位置、名前を把握しているわけではないでしょう。 「これは何のためについているんだろう」と、ふしぎに思うパーツが必ずいくつかはあるはずです。
そんなパーツの代表のひとつが「ホイールバランス」と呼ばれるもので、ホイールにシールのように貼り付けられています。 ホイールバランスの材質は鉛で、付いているバイクと付いていないバイクがあります。 ホイールバランスは高速でバランスよく走るために必要なパーツで、時速100km以上で走ることが多いバイクに主に取り付けられています。 ですから、125cc以下の原付や小型自動二輪車などの場合にはホイールバランスを付ける必要はありません。
バイクが走行する際のホイールの回転バランスを調整するのがホイールバランスの役割ということになります。 バランスによって適切なウエイトは異なってきますので、一概に「ホイールバランスの重さは○g」と言うことはできません。 タイヤ専門店やホイールバランスに手慣れたバイクショップでは、専用の測定機器を使ってホイールバランスを何個、どこに付けるかを計算しています。
ホイールバランスの測定方法には、「静的バランス(スタチックバランス)」と「動的バランス(ダイナミックバランス)」の2種類があります。 静的バランスはタイヤの回転ムラを計測する方法で、車体からタイヤを外した状態で測定します。 動的バランスのほうでは横方向のブレを測定しますが、バイクは車と違って横方向のブレはあまりないので、それほど重要視されていません。
自分でホイールバランスを見る際には、外したタイヤにシャフトを通してバランサー台の上に乗せ、回転をフリーにしておきます。 そうすると、一番重い箇所を下にしてタイヤが止まります。 そのちょうど反対側が、タイヤの一番軽い箇所ですので、この位置にホイールバランスを付ければいいわけです。 一部のタイヤメーカーでは、タイヤの一番軽い部分に黄色い○の印を付けていますので、この場合にはわざわざ自分で測定する必要もありません。
ホイールはエアバルブの部分が一番重いので、この部分にタイヤの黄色い○印のついた軽点を合わせれば、バランスが取りやすくなります。 ホイールバランス調整をバイクショップに頼んだ場合の工賃は、2,750円〜3,250円前後が目安です。 ホイールバランス自体は非常に安く、10gと5gがいくつか組み合わせになって100円以下で購入できますので、自分でメンテをするのが好きなライダーはホイールバランス調整に挑戦してみるのも面白いかもしれません。