CB400のデザインが大のお気に入りなのですが、友人や同僚にその話をすると、普通二輪の教習車を思い出すデザインだなとか、古臭い感じがするなんて言われることがあります。 自分の持つイメージは、子供の頃に憧れていたアニメのヒーローが乗っているバイクです。
いかにも絵に描いたようなカッコいい、ヒーローが乗るバイクだと思っています。 古臭いと感じる人がいるとすれば、それはCB400が発売以来の伝統を守り続けている部分があるからじゃないかと思います。 CB400の発売は1992年4月で、今から20年以上前の話です。 10年ひと昔と言いますが、当時としてはすごくカッコ良くて、皆が憧れるバイクだったと思います。
その後、時代の変化に合わせてデザインや性能を進化させつつ、スタイリングやフォルムに古き良き時代のものが受け継がれています。 何も受け継がずに新しいものにするのであれば、それはCB400ではなくて別のバイクになってしまうと思いませんか? これはCB400がちゃんとシリーズ化されて20年の長きにわたり、多くのファンに支持されてきた証でもあるでしょう。 20年間生産が続いているってことは、誇れる歴史であり自慢のバイクだということです。 2000年代になるとデザインも刷新が進んでいて、2008年には伝統を踏襲しつつも、よりシャープで躍動感あふれるデザインへと進化しています。
エンジンの外観も、ホンダならではの水冷・直列4気筒の美しさを強調した新しいデザインが採用されました。 存在感際立つシルバー塗装されたエンジンに、フルステンレス化されたエキゾーストシステムの採用で、上質感漂うスタイリングとなりました。 メーター周りについても、精悍さが際立つブルー発光の速度計とタコメーターに赤いオリジナルロゴが取り付けられるなど、スタイリッシュなデザインへと生まれ変わっています。 さらに2012年に発売20周年を記念して限定販売されたモデルに至っては、キャンディープロミネンスレッドのボディーカラーに流麗なゴールドのラインが入って落ち着いたシックな印象ながらも、高級感が漂うデザインとなりました。
エンジンのカラーはシルバー、前後ホイールとフロントブレーキディスクハブはブラックにして足回りの印象をキュッと引き締め、質感の高い立体ウイングエンブレムと相まって美しいデザインに魅了されたものです。 近年におけるCB400のデザインは、上質感と躍動感にあふれた個性的なもので、ライダーの心をとらえて離さないデザインといえるでしょう。