バイクのツーリングが好きな人は山形県道210号線がある山形県飽海郡遊佐町から鳥海山を通って秋田県道131号線に出て秋田県にかほ市象潟町の方へ行く道路である鳥海山ブルーラインに行きたがります。 その理由は何でしょうか。
考えられる理由の一つは山形県と秋田県の両県にまたがる「鳥海ブルーライン」の景色の素晴しさに触れたいからです。 例えば、鳥海ブルーラインを登ってみるとその絶景に目を奪われます。 山形県側にある国民宿舎で宿泊して、終日景色を楽しみたいという人も多いです。
また、無料解放の道路なのでお得に走れることも理由の一つかもしれません。 日本の中には有料の道路もあるものですが、鳥海山ブルーラインは2002年から無料解放なのでお得な気分で走れますから嬉しいものでしょう。
実は鳥海山ブルーラインは季節によって見どころが異なります。 例えば、山形県側の登山の拠点でもある7合目の鳥海湖の辺りの楽しみは初夏に咲く高山植物、秋の初めの紅葉です。 このような自然の恵みに心奪われる瞬間を味わいたいと思う人は多いでしょう。
また、秋田県の方にある鳥海山鉾立展望も見どころで夏は日本海の日の入りを見られますし、季節に関係なく離島の飛島や佐渡島が晴れた日に見えます。 こういった素晴らしい眺めを味わうのも心が洗われるものです。 大好きなバイクに乗って自然を見つけに行くのもバイクの楽しみ方になります。
鳥海山付近のツーリングに向く季節は5月下旬から10月です。 10月といいましても、中旬以降になりますと寒くなるので上旬が良いでしょう。
そして、ツーリングを計画する際はどのような天気模様か気温がどのくらいかということもきちんと調べてから出かけるようにしたいものです。 鳥海ブルーラインの場合は開通期間が4月下旬から11月上旬で荒れた天気ですと、通行不可になりますし冬は閉鎖になります。 特に標高の高いところになると、夏の初めでも雪が残っていますから走行の際は注意した方が良いですし、10月末になれば山形や秋田は雪が降ることがあるのです。 そういったことから考えて10月の中旬以降はツーリングに向かないのでしょう。
県境はヘアピンカーブといわれるつづら折りの道です。 バイクで走行するには楽しめる道路ですが、坂道とヘアピンカーブが続くのは20kmにも及ぶので頑張りすぎると疲れてしまいます。 そうならないためには適度にとる休息が大事です。 無理せず自身の体力を過信せず、休憩は必ず取ってください。
また、スピードを出しすぎないことも大事です。 調子にのってスピードを出すと危険ですし、疲れてしまいます。 それよりも冷静沈着に運転し、ライン取りをするようにしましょう。 ツーリングを楽しむには、安全走行が何よりも大事なことではないでしょうか。