ビーナスラインは中央道の諏訪IC、諏訪市内を経由して霧ケ峰に行くという行き方もありますし、岡谷ICに入って国道142号に行き和田峠を目指してもよいです。 どちらからでも景色の良い場所を通りますので、気持ちよくバイクの運転ができます。
そんなビーナスラインは八ヶ岳連峰の西から美ヶ原までの役76kmの道路で今では無料ですが、かつては有料だったのです。 そのころは「蓼科有料道路」や「霧ケ峰有料道路」といわれた道路でした。 「蓼科有料道路」は中央自動車道・茅野IC、蓼科高原を経て白樺湖に行く道路、「霧ケ峰有料道路」は霧ケ峰高原から美ヶ原高原までの道路です。
ビーナスラインには、バイク好きにとってたまらないワインディングロードがあるのが人気の理由です。 その場所は諏訪方面を出て蓼科高原に行く道になります。 景色は抜群で登りの連続がありますが、それが終わると白樺湖を見下ろし遠方に南アルプスの山々や富士山が見えるのです。
また、車山周辺のエリアでは高原を走る楽しみを味わえます。 丘陵地帯の特徴ならではのカーブが続きますので、バイク走行の楽しみが存分に詰まっていますし周囲には高山植物が数多く生息していますので目の保養になるでしょう。 そして旧霧ケ峰有料道路になりますと、標高が高くなりなかなか大変なコーナーになりますのでベテランの走る楽しみを知っているライダー向きです。
ビーナスラインの見どころはやはり名山の眺めでしょう。 何しろ、ビーナスラインは日本においては最高に質の高い山岳コースなのでそこを走ると八ヶ岳や日本アルプスや富士山といった名山が目に飛び込んでくるかもしれません。 その高さは平均標高約1400m、最高地点で2000m近い高さなのですから素晴らしいものです。 そんな山々を目の辺りにしてのツーリングは特別な気持ちになります。
ビーナスラインの諸注意ですが、まずは渋滞です。 実はビーナスライン付近には観光スポットが点在するために学校や会社などが休みになるゴールデンウィークや夏休み、秋季連休はかなりの賑わいがあります。 マイカーでの観光客も多くビーナスラインもにぎわいますから、気を付けた方が良いです。 特に混雑が予想される日程や時間帯を避けて出かけた方が無難でしょう。
おすすめは週末の早朝や平日の交通量が少ない時間帯です。 そして注意したいのは服装になります。 特に、標高差がある美ヶ原高原は夏でも寒いことがありますので羽織物などが必要でしょう。
また、冬季は通行止めになりますので気を付けてください。 但し、それは一部のルートになりますので事前チェックをするとよいです。 例年で見ますと11月から4月までが閉鎖期間ですが、寒くなることを考えますといずれも下旬が良いでしょう。