金精道路というのは、栃木県日光市湯元と群馬県片品村の間を結ぶ国道120号線のことで、途中には標高2024mの金精峠があります。 全長はわずか17.6kmと短い道路ですが、まるで森の中を走っているような錯覚に襲われます。 紅葉の時期は美しい景観を観に数多くのドライバーやライダーが訪れるため、道路が非常に込み合うのが特徴です。 特に朝と夕方は混み合うので、早朝に出発するのがおすすめです。
新緑の季節も美しいので、一度行ってみることをおすすめします。 冬場は積雪のため閉鎖となるので、交通情報をあらかじめ確認してから行くのが一番です。
金精道路という名前は金精峠から来ているもので、金精峠自体は日光山の修行僧が峰修行の路として開いたと言われています。 峠には金精神社があり、男根が御神体として祀られています。 ちょっとめずらしい神社なので、金精道路を通ったらぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。
金精トンネルの栃木県側に大きな駐車場があり、そこから30分ほど山道を登っていくと金精神社があります。 かなり険しく滑りやすい道ですので、歩きやすくて滑りにくいシューズを用意していく必要があります。 金精神社は群馬県利根郡片品村に位置していますので、詳細に関しては片品村役場に問い合わせるといいでしょう。 片品村は特別天然記念物の尾瀬でも有名です。
金精神社に行ってお参りをしてきたら、武尊(ほたく)牧場でのんびりと休憩するのもいいものです。 武尊牧場には約10,000株のレンゲツツジの群落があり、一部は県の天然記念物に指定されています。 以前はスキー場があった武尊牧場は現在「かたしなほたか牧場キャンプ場」になっており、ゆったりとした景色の中でくつろげるようになっています。
バイクが好きで手工芸が趣味というライダーには、片品村で開催されている藍染教室がおすすめです。 「藍工房しげ八」では合成染料や薬品を使わない日本伝統の正式な藍染「天然灰汁発酵建て」の工程を見学できるだけではなく、自分でも体験してみることができます。 微生物発酵菌の力を借りて生成した藍染色液を使用し、幾重にも重ねて染める独特の藍染は、優しい色合いが特徴です。 ハンカチ・手ぬぐい染めは1,000円〜、Tシャツ藍染めは4,500円〜の参加費で体験できます。
また、「湯元 千代田館」では源泉かけ流しを満喫できます。 千代田館は自家製野菜を使用した郷土料理がおいしいことでも有名ですので、宿泊して温泉を心ゆくまで楽しむのもいいかもしれません。 片品温泉は炭酸水素塩泉・アルカリ性単純温泉で、「原点回帰の湯 ささの湯」や「水芭蕉の宿 ひがし」なども風情があって人気です。