バイク好きなら一度は訪れたい筑波山。関東平野の広がりと豊かな自然が魅力の筑波山エリアは、バイクツーリングにもぴったりのスポットです。特にCB400のような軽快なバイクで走ると、ワインディングや田園風景がさらに楽しめます。今回は筑波山とその周辺エリアの魅力を、ルートやスポットと共にたっぷりご紹介します。
筑波山は標高877メートルと、日本の山々の中では決して高い方ではありませんが、その景観とバラエティ豊かなルートが魅力です。登山スポットとしても有名で、山頂からは関東平野を一望できる大パノラマが広がっています。この景色はバイクでアクセスできるエリアからも楽しめる場所が多く、ちょっと走っては景色を堪能するような「スローな楽しみ方」ができるのも筑波山周辺ならでは。CB400は軽快な走行が楽しめるので、筑波山のような適度なカーブが続くワインディングにぴったりです。高速道路で移動する際もストレスが少なく、特に初めてのツーリングにもおすすめです。
まずは筑波山へのアクセスルートとしておすすめしたいのが「フルーツライン」。筑波山の東側を通り、総延長40キロメートルにわたって伸びるこの道は、常磐自動車道土浦北インターチェンジから筑波山方面へ続くメインルートです。広い2車線が続き、交通量も比較的少ないため、快適に走ることができます。ルート沿いには豊かな田園風景や果樹園が広がり、時期によっては果物狩りが楽しめるスポットもあるため、途中で立ち寄るのもおすすめです。
また、フルーツラインには「朝日峠」と「道祖神峠」という二輪車通行規制の区間があり、これらを避けるルートの選択も必要です。朝日トンネルを使えば、朝日峠を迂回することができるので、安全にツーリングを楽しめます。一方、道祖神峠は二輪車通行禁止となっているため、こちらもご注意を。
筑波山地を横断するもう一つの主要ルートとして「県道7号」も人気です。この道は、石岡市と筑西市を結ぶ約35キロメートルのルートで、筑波山地を中心にして広がる田園地帯を縦走します。フルーツラインに比べると少し鄙びた雰囲気が漂い、気軽に走れるのもポイントです。
県道7号線には「上曽峠」というバイク乗りにとっても楽しめるテクニカルな道が含まれています。ここは林間を縫うようにして進む区間で、視界が開ける場所は少ないものの、CB400であれば快適に曲がりくねった道を走れます。林道を抜けた先には、筑波山脈の美しいシルエットが見えるスポットも多いので、ふと立ち止まって写真を撮るのもおすすめです。
筑波山に来たら、まず訪れておきたいのが「筑波山頂」です。筑波山は標高こそ高くないですが、その立地から山頂からの眺めがとても良く、快晴の日には関東平野のほぼ全域が一望できます。関東地方では「西の高尾山、東の筑波山」とも呼ばれるほど親しまれ、バイクで訪れるライダーも多くいます。
山頂へはケーブルカーやロープウェイを使ってアクセスすることができるので、バイクは麓に停めて頂上まで楽々と行くのも一つの手です。特に山頂から眺める関東平野の絶景は圧巻で、日常を忘れるようなひとときを過ごせます。
春先に筑波山を訪れるなら、ぜひ「筑波山梅林」にも足を運びましょう。筑波山麓に位置するこの梅林は約1,000本の梅が咲き誇る場所で、2月から3月にかけて見頃を迎えます。広がる梅の花はとても華やかで、甘い香りも魅力的。晴れた日には、遠くに東京スカイツリーを眺めることもできるため、景色も一緒に楽しむことができます。
CB400に乗って走れば、梅林のあるエリアに向かう道も程よいカーブが続く快走路。春の陽気と共に、梅の花を愛でながらゆっくりとツーリングを楽しんでみてください。
筑波山から少し足を伸ばして、茨城県下妻市にある「小貝川ふれあい公園」も見逃せません。ここは約300万本の花が咲く圧巻の花畑が広がる公園で、特に春の開花シーズンには一面が花の絨毯のようになります。家族連れやカップルに人気の公園で、ライダーにとっても癒しのひとときが過ごせる場所です。
小貝川沿いを走るルートは、道が整備されており、CB400での走行も快適。春には菜の花やチューリップ、秋にはコスモスと、シーズンごとに違った花が楽しめるので、何度訪れても新鮮さが感じられます。
筑波山から北へ少し走るとある「母子島遊水池」は、小貝川の治水事業の一環で整備された静かな場所です。池の周囲には桜が植えられており、春には桜並木が池を取り囲み、幻想的な雰囲気に包まれます。さらに、天候や時間帯が合えば「逆さ筑波山」が池に映り込む姿が見られることもあり、写真スポットとしても人気です。
また、母子島遊水池は2月や10月に「ダイヤモンド筑波山」と呼ばれる自然現象も見られる場所として知られています。これは筑波山頂から太陽が昇る光景で、運が良ければ幻想的な瞬間を目にできるかもしれません。
ツーリングの最後にぜひ立ち寄りたいのが「バイク王つくば絶版車館」。ここは筑波山エリアに位置し、様々な絶版車が展示されているライダーにはたまらないスポットです。CB400など現行モデルと並んで、日本のバイクカルチャーを支えた名車たちが整然と並ぶ様子は、見ているだけでワクワクします。
絶版車館の展示車両は随時入れ替えがあるため、訪れるたびに新たな出会いがあるのも魅力。展示車両を見るだけでも十分楽しめますが、希望すれば購入や査定も行っているので、バイク好き同士で訪れるのも良いでしょう。
筑波山周辺の道は舗装状態が良く、適度なカーブが続き、CB400のようなミドルクラスバイクで走るには最適です。特に峠道や田園地帯を抜ける道では、バイクの機動性と安定感を最大限に楽しめます。ただし、一部二輪通行禁止のエリアもあるため、事前にルート確認は必須。また、筑波山エリアは昼間と朝夕で気温が大きく変わりやすいので、ウェアの選び方にも気をつけてください。
筑波山エリアは関東近郊で日帰りツーリングにぴったりのスポットが満載です。CB400の軽快さと程よいパワーで、筑波山の大自然や広がる田園風景を楽しんでください。シーズンごとの花々や、季節ごとに変わる風景も多いので、何度訪れても新たな発見があるはずです。